【2023年版】ChatGPTを使った論文作成での使い方と注意点

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こんにちは。ほしのはやしです。
話題のChatGPTを用いることで、論文作成が非常に簡単な時代になりました。

一方で、プライバシー・著作権・剽窃など様々な問題が未解決であり、黎明期においての使用は注意が必要です。

このページでは以下についてまとめました。

  • ChatGPTでできる便利なこと
  • ChatGPTを使う際に気をつけること
  • 各内科系学会ジャーナルの声明まとめ
  • 具体的なプロンプト
星柴くん

正しく使って効率よく論文を書きたい!

目次

ChatGPTの始め方と履歴の削除

ChatGPTの始め方

まずはこちらにアクセスします。
https://chat.openai.com/auth/login

こちらでSign upを選択します。

お好きな方法でアカウントを作成します。

初期設定:Cutstom instructionsを設定しよう!

左下の自分の名前をクリックすると、『Custom instructions』が現れるのでクリックします。

一例ですが、このように入力すると、論文作成には便利です。

【コピペ用】
I am a medical doctor and researcher.
I prefer Japanese conversation.
I need an assistant to support writing scientific articles in English.

1. Use sophisticated academic sentences if I order you to “revise” English sentences or “translate” Japanese to English.
2. Provide precise information from PubMed or Google Scholar.
3. Do not generate sentences from speculations.
4. If my order is ambiguous, please ask me in Japanese.

これで設定すると科学系の話題以外受け付けなかったりするので、その場合は「Custom instructions」の左下の「Enable for new chats」をオフにしたら解決できます。

会話履歴の削除の方法[PC版]

左下の自分の名前をクリックすると、『Settings』が現れるのでクリックします。

こちらの『Clear all chats』の右側の『Clear』を押すことで全ての会話履歴を削除することができます。

ChatGPTで無料のままネットから最新の情報を収集する方法

ChatGPTを無料版で使う場合、ネットを検索して最新の情報を利用することが2023年11月現在はできません。
プレスリリースによれば、今後無料版でもできるようになるそうです。

  • 有料版に変更する
  • Bingを使用する

今のところ、これらによってインターネットのアクセスをもとに情報を利用できます。
おすすめは、Bingを使用することです。

BingはMicrosoftの検索エンジンで、GPT-4という最新版のChatGPTを利用しています。

Microsoft edgeで下記にアクセスすることで、ネット検索の上で情報を探してくれるようになります。

Bing Chat with GPT-4

Chromeの場合は、「MSNホームページとBing検索エンジン」で拡張機能を有効にすることで利用できます。

GPT-4でできることと気をつけること

以下にできることと気をつけることをまとめました!

【できること】
・無料で公開されているサイトにアクセスして情報を収集して要約。
・ネット上の記事を元にしたそれっぽい文章の作成
・箇条書きの要点から意図に応じた文章に変更する
・逆に、長い文章を要約する、箇条書きにする
・外国語に翻訳する、文法・誤字の修正

【気をつけること】
・ChatGPTが考えて文章を作成しているわけではない
・それっぽい文章をつなぎ合わせて、ネットベースの超優秀な知ったかぶりに近い
・有料アクセスでしか見れない情報からは文章を作成できない
・入力したデータが保存かつ利用される可能性がある

特に科学者の場合は注意が必要で、本文に無料でアクセスできない場合はabstractだけ利用可能な論文から情報を抽出して物事を語るということがあります。

また個人情報を入力すると、それが保存されて第三者に利用される可能性があるため、細心の注意が必要です。

各内科系学会系ジャーナルのGPTへの規制

便利な点もありながら、注意すべき点があるため、各ジャーナルではGPTを含むArtificial intelligenceの使用についてauthor instructionに記載していることが多いです。

それらについて2023年11月時点での各学会系ジャーナルの姿勢をまとめました!
最新の情報は投稿予定の雑誌のAuthor instructionを必ず確認するようにしてください!

雑誌名規制内容
Journal of Gastroenterology記載なし
Circulation Journal原稿のwriting processのみ認める。
Endocrine Journal記載なし
Diabetology International記載なし
Clinical and Experimental Nephrology記載なし
Modern Rheumatology記載なし
International Journal of Hematology記載なし
Journal of Infection and Chemotherapy原稿のwriting processのみ認める。
Respiratory Investigation原稿のwriting processのみ認める。
Neurology and Clinical Neuroscience記載なし
Internal Medicine文法またはスペルチェックの使用は問題なし。
その他の使用をする場合は、謝辞または本文で使用方法について言及する必要あり

基本的には、文章の修正において使用が認められるという理解でよいでしょう。

具体的な使用法

このホームページでは、論文投稿やプライバシーに配慮して以下の使用法を推奨しています。

  • 具体的な物質名(特に新規コンパウンドや遺伝子・タンパク質)は「substance X」に変換して、情報漏洩に注意
  • 氏名、メールアドレスなど個人情報は入力しない
  • 箇条書きや殴り書きした文章を、ちゃんとした文章にしてもらう
  • アブストラクトの叩き台を作成してもらう

入力するプロンプトは以下が例になります。

Generate sentences as methods for a manuscript using the following information.
ここに箇条書きを入れる

必要に応じてmethodsをresultsにしたりdiscussionにしたりすればOKです。

すでにある程度文章を書いていて、その内容を洗練したい場合はシンプルに以下のようにすればよいです。

Revise “ここに校正したい文章をいれる“.

アブストラクトを作成したい場合は、文字制限の問題があるので、ある程度エッセンスの部分だけ抜き出して、以下のようにする方法があります。

Summarize sentences for an abstract within 250 words using the following information.
ここに要約したい文章をいれる“.

まとめ

ChatGPTを利用した論文作成における、便利な点と注意点をまとめました。
正しく使って効率的に論文を書いていきましょう!

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この記事を書いた人

柴犬をこよなく愛する読書家。
街歩きとお菓子作りを趣味にしています。
研究や論文に役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

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